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基礎英語長文問題精講

基礎英語長文問題精講 問題3 解説

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[adsense名著ですが解説が少ないという評判の「基礎英語長文問題精講」の解説を補足しています。本書の解説と別冊の解答・解説をよく読んだ上で、疑問点がある方は是非参考にしてください。

本文

3行目

Friends visit one another's houses far more often, they have many more parties at home, husbands and wives go to social functions together, and wives engage in various social clubs and charitable activities.
【和訳】「友人はお互いの家をはるかに頻繁に訪問しあい、家庭でずっと多くパーティーを催し、夫婦が連れ立って社会的な行事にでかけ、妻は各種の社交クラブや事前活動に参加する」

ここでの farmany は共に、比較級を強調する「ずっと、はるかに」という意味の用法。much, still, a lot, even などの同類。

「比較級を強調する」とは、言い換えると「差が大きい」ということ。この文脈では、日本人と比べて、お互いに訪問しあう頻度や、開くパーティーの数の差が大きい、ということを意味しています。

特に気を付けたいのは many の方です。後ろにあるのが more parties という複数名詞なので、「差が数えられる」と考え、much などでなく many を使います。文法問題で要注意

10行目

And (on those rare occasions <when they are invited>), they are seldom permitted to see the whole houses.
【和訳】「また、まれに招待された場合でも、家の中を全部見せてもらえることはめったにない」

この those は、先行詞を明示する用法で、日本語には訳出しません。この場合は occasions が複数なので those になっていますが、単数名詞なら that を用います。

例:Lend me that camera which you boast of.
 (あなたの自慢のカメラを貸して)

25行目

American women give (more freely) of their time to help the unfortunate in society, the aged, the sick, the blind, the orphans.
【和訳】「アメリカの女性のほうが、社会の恵まれない人、高齢者、病人、目の不自由な人、孤児といった人々を助けるために自分の時間をより惜しみなく与える」

和訳の難所。give of という句動詞(熟語)の間に more freely という副詞句が挿入されています。give of は大学入試では難しいですが「~を惜しみなくささげる、気前よく与える」というような意味。目的語には、one's time(時間), one's hand(手), oneself(自分自身) などをとることが多いです。

設問

問9-3:cause の反意語

おそらく result としてしまった人も多いかと思います。これを不正解とするのは可愛そうな気もしますが、やはり英語的に cause の反意語とされているのは effect です。

effect と result の違いは

  • effect:ある原因が引き起こす直接の影響(結果)
  • result:原因を意識しない、最終的な結果

です。例えるなら、「風が吹くと桶屋が儲かる」という言葉がありますが、「風が吹く」という cause が直接引き起こすのは、「土ぼこりがたつ」という effect で、最終的に「桶屋が儲かる」という結果が result です。

また英語には、日本語の「因果関係」の訳語に相当する「cause-effect relationship」という表現があります。そっくり覚えてしまいましょう。


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管理人

都内の某予備校で講師をしています。受験生の役に立つ情報をどんどん提供していきたいと考えていますので、「この文法が分からない」「こんなまとめが欲しい」など、ご意見・ご要望・ご質問等がありましたら、コメントを通じてお気軽にご連絡下さい。

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