名著ですが解説が少ないという評判の「基礎英語長文問題精講」の解説を補足しています。本書の解説と別冊の解答・解説をよく読んだ上で、疑問点がある方は是非参考にしてください。
本文
8行目:also
13行目:in addition
also や in addition は追加・並列を表すディスコースマーカー。他に moreover, furthermore, what's more, besides, plus, as well as などがあります。
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これらの表現が出てきたら、何と何が並列関係になっているか、頭を整理しましょう。今回の文章の場合は、「英語が大切な学科であり、話す人が多い」という文脈で、以下のような並列関係になっています。
- 英語を母国語として話す人が多い
⇒ イギリス、アイルランド、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなど - 英語を母国語ではないが公用語として話す国もまた(also)多い
⇒ インド、シンガポールなど - さらに(in addition)、英語の研究が盛んな国も多い
⇒ 日本など
設問
問1:空所C(本文19行目)
( ) all this means, of course, is that the study of English is very important.
の空所に、as/how/so/such/what/when/where/which/who/that の中から何を入れるかという問題。
means を「手段」と捉えてしまうとハマってしまう問題。たしかに「手段、方法」という意味の名詞の means には単数扱いも複数扱いもありますので(※複数の手段が念頭にある場合は複数扱い)、all this means が「こういった全ての手段」という意味の名詞句になる可能性はなくはないですが、そう考えてしまうと、この問題の空所に何かを入れるのは苦しくなります。
そこで、means を動詞「意味する」の三単現形と捉えましょう。すると、
[( ) all this means] (全てのこれが意味する)
↓
[( ) all this means], (of course), is that the study of English is very important.
という構造が見えてきます。
[( ) all this means] はこの文の主語になっていて、また、この主語のカタマリの中は、Oが欠けている不完全文の構造になっています。つまり
- 主語=名詞=名詞節を導く
- 不完全な節を導く
という二つの特徴から、関係代名詞の what を選びます。
[(What) all this means], (of course), is that the study of English is very important.
(もちろん、このことが意味するのは、英語を学習することは非常に重要だということだ)
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