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基礎英語長文問題精講

基礎英語長文問題精講 問題36 解説

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名著ですが解説が少ないという評判の「基礎英語長文問題精講」の解説を補足しています。本書の解説と別冊の解答・解説をよく読んだ上で、疑問点がある方は是非参考にしてください。

本文

2行目:from ~ up to …

There are in work all grades, from mere relief of tedium up to the profoundest delights
【和訳】仕事には、単なる退屈しのぎから最も深い喜びを与えるものまで、さまざまなものがある

~から…まで」と言う表現は、from ~ to … という形が基本ですが、他にも以下のような変形パターンがあります。

  • from ~ up to …(例:from 90% up to 100%)
  • from ~ until …(例:from birth until death)
  • from ~ through …(例:from spring through winter)

11行目-:certain

even such work has certain great advantages
【和訳】そのような仕事でさえ、いくつかの大きな利点がある

この certain を「確かな」と訳さないこと。certain を「確かな」と訳すのは、I'm certain that ~ や It is certain that ~ のように、叙述用法(補語)として使われる場合で、名詞を修飾する限定用法で使われる場合は、不特定の数量を表し「ある、いくらかの」などと訳します。ここでは advantages が複数なので「いくつか」と訳すのが適当です。尚、この certain は some とほぼ同じ意味と考えて差し支えありません。

例:「ある程度」

  •   to some extent
  • = to a certain extent
    (※ certain の方には不定冠詞(a)が使われることに注意! )

ちなみに、some と certain の違いに関しては、some の方ははっきりした数量が分からないからそれをぼかしている感じがするのに対し、certain の方は頭の中に「確かな」答えはあるけれど、言う必要がないのであえてそれを言っていない、という感じがします。

12行目:to begin with(設問1)

to begin with は「初めに、最初に、まず」などの意味で、設問1 にもある通り、firstfirstly の同義語です。つまり、列挙のディスコースマーカーであり、 ここでは「仕事をすることの利点」の一つ目To begin with, ~、二つ目が21行目の Moreover, ~ であることに注目してください。
【関連記事】ディスコースマーカー一覧

ちなみに、設問1 で 選択肢3 の at first が答えである理由については、以下の記事を参照してください。
【関連記事】at first の意味・使い方、firstlyとの違い

13行目-:shall

deciding what one shall do
【関連記事】人が何を(しようと)するか決める

shall にはいくつか用法がありますが、ものすごくざっくり言うと「イギリス人の使う気取った will」です。shall 自体の用法を問う問題が入試に出ることはまずないので、受験生は、このような形で長文に現れる shall は基本的に will と同じと思って読み進めて差し支えありません。

ここからの説明はちょっと細かい話になるので、文法マニアの方以外は読み流してください。shall も will と同様に単純未来(~だろう)と意志未来(~するつもり)があるのですが、単純未来の場合、今ではイギリス人も普通 will を使います。よって、最近の文章で目にする shall はほとんどの場合、意志未来と考えてよいでしょう。

ただし、意志未来の shall には、主語が二・三人称の場合、will にはない特別な用法があります。それが「話者の意志」を表す shall です。

  • 例:You shall die.(お前は(私の意志によって)死ぬだろう)
  • = I will kill you.(私がお前を殺してやろう)

さて、それではここで出てくる one shall do はどうでしょうか?主語の one は形の上では三人称ですが、話者や筆者を含む「(一般の)人」を意味するので、純粋な三人称ではなく、むしろ一人称的と言えます。よって結論としては、ここでの特別な用法の「話者の意志」ではなく、will と同様の「意志未来」と言えるでしょう。

25行目-:freedom from ~(設問5)

as the price of their freedom from drudgery
【和訳(直訳)】つまらない仕事がないことの代償として
【和訳(意訳)】つまらない仕事をしなくて済むことの代償として

本書の解説にもある通り、freedom from ~ は「~がないこと」、freedom of ~ は「~の自由」という意味を表します。派生元である形容詞free from ~free of ~ はどちらも「~がない」という意味があるのに、名詞になると freedom of ~ の方はなぜか「~がない」の意味がなくなってしまいますが、これは仕方がありません。頑張って覚えてください。

ちなみに、派生元の形容詞 free from ~ と free of ~ の違いについては諸説ありますが、実際はどちらを使ってもよい場合が多く、近年は入試問題で出題されていません。ただし、有名な表現の free of charge(無料で)については、普通 from は使わないので、丸暗記しておいたほうがよいと思います。それ以外については、受験生はこの二つの違いを気にする必要はないでしょう。

31行目-:文構造

(With this advantage of work) [another (advantage of work)] is associated, (namely) [that it makes holidays much more delicious when they come].
【和訳】仕事のこのような利点には、もう一つの利点、すなわち、仕事は休日がやってきたときにそれをずっと楽しいものにしてくれるという利点が結びついている。

本書の解説にもありますが、分かりにくい文なので解説を補足しておきます。

  • this advantage of work(仕事のこのような利点)とは、この段落の第1文(27行目-)内の a preventive of boredom(退屈を防ぐもの)のこと
  • anotheranother (advantage of work)(仕事のもう一つの利点)の省略
  • that は同格で、another (advantage of work) と that節 が同格関係

倒置しない元の形の文は以下のようになります。
[Another (advantage of work)] , (namely) [that it makes holidays much more delicious when they come] is associated (with this advantage of work)

33行目-:内容把握

Provided a man does not have to work so hard as to impair his vigour
【和訳】人は、その活力を損なうほど働かなくてよい限り

本書の和訳が分かりにくいですが、ここでの Provided は「~する限り」と考えればよいでしょう。5行目や24行目の Provided ~ の類似表現で、「極端にキツい[不快な]ものでない限り、仕事は好ましいものだ」ということを述べています。これは、本文全体を通して読み取れる筆者の主張と言えます。


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管理人

都内の某予備校で講師をしています。受験生の役に立つ情報をどんどん提供していきたいと考えていますので、「この文法が分からない」「こんなまとめが欲しい」など、ご意見・ご要望・ご質問等がありましたら、コメントを通じてお気軽にご連絡下さい。

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