基礎英語長文問題精講 演習編10 解説

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名著ですが解説が少ないという評判の「基礎英語長文問題精講」の解説を補足しています。本書の解説と別冊の解答・解説をよく読んだ上で、疑問点がある方は是非参考にしてください。

本文

4行目:barrel

本書の解説にもありますが、the barrel of a gun とは「銃身(弾丸が通過する細長い円筒形の部分)」のこと。樽に限らず、円筒形の胴部のことを barrel と言います。他にも、以下のような例があります。

  • tumbling barrel(洗濯機の回転ドラム)
  • lens barrel(カメラのレンズ鏡筒)

5行目:it が指すもの

It encourages a caring society that protects the rights of those who are weak, ・・・
【和訳】それ[平和の文化]は弱い者の権利を守る思いやりのある社会の発達を促進する

この It は、第1文の主語 a culture of peace を指しています。可能性としてしては、直前の文の主語(4行目)power も候補にはなりますが、その次の文(9行目)にも it があり、これも同じものを指すと考えられますので、そんなに power の話を続けるというのも不自然です。やはり、これらの it は、この文章のテーマ(=タイトル)でもある a culture of peace を具体化していると考えるのが妥当でしょう。

14行目:assume

People assume a global identity
【和訳】人々は地球市民(として)のアイデンティティを身につける

ここでの assume は「(ある態度を)取る、身につける」「(様相・性質を)帯びる」という意味です。
例:

  • assume a bad attitude(悪い態度を取る)
  • assume a happy face(幸せそうな顔をする)
  • assume a religious character(宗教的な性格を帯びる)

設問

問3 – (エ)

選択肢(b)の「~を生み出す」、は a great river, fed from diverse streams という表現から、どちらかと言うと関係が逆です(river は diverse streams が流れ込むことにによって「生み出される」側)。

選択肢(d)の「画一化する」は、11-12行目の this rich diversity of cultures exists together という記述に反します。

問3 – (キ)

14-15行目の does not replace, but is built upon ~ という表現から、選択肢(c)「~に取って代わる」ではなく、(b)「~に立脚する」が正解と判断できます。また、build ではなく is built upon ですので、選択肢(d) も違います(能動・受動が逆)。

構文把握力精読力をつけたい方にはこちらがオススメです。

最高レベルの英語力を身につけたい方はこちらもチャレンジしてみてください。

  • B!