問題
次の英文の( )に入れるのに最も適当なものを、1～4のうちから一つ選べ
All their attempts have ( ) to be a failure.
1. came 2. get 3. proved 4. turned
[青山学院大]
解答・解説
正解 3（proved）
All their attempts have proved to be a failure.
（彼らの試みの全ては、失敗だと判明した）
まず have があるので、選択肢1の came（過去形）と 選択肢2の get（原形）は排除できます（※もし仮に選択肢1が過去分詞の come だったら、これはかなり難しい問題になります）。というわけで実質二択の問題です。
そこで、特徴的な to be に注目します。prove と turn のうち to be と結びつくのはどっちでしょう？というのがこの問題のポイントです。
正解の prove には、主な意味として以下の二つがあります。
- 証明する（SVO）
- ～だと判明する、分かる（SVC）
prove は基本単語ですが、1 の意味は知っていても、2 の意味を知らない人が意外と多いようです。どちらも超重要ですので、絶対に覚えてください！
また、大事なのが語法です。単語を覚えるときには、必ず語法もセットで覚えるように心がけてください。2 の意味の prove は
prove (to be) C [補語]（C だと判明する、分かる）
という形をとり、C の位置には名詞・形容詞いずれも来ることができます。
そして、 この to be は省略可能で、
prove C
と言うこともできます。どちらかと言うと「to be のない形の方が分かりやすい」という受験生が多いようで、「こういう to be って何ですか？」という質問を何度かされたことがあります。「何ですか？」というのは実に困る質問で(笑)、prove はこういう語法だとしか説明のしようがありません。prove to be C = prove C だと覚えてください。
他にも似たような例としては、
- seem to be C = seem C（C のように見える）
- consider O to be C = consider O C（O を C とみなす）
などがあります。語法は、各単語によって決まっているものですので、面倒ですが一つ一つ頑張って覚えましょう。
turn out (to be) C について
尚、選択肢4 に turn があります。turn はさまざま意味・語法があり、この問題のように自動詞の turn には以下のようなものがあります。
- turn to <名> （～の方を向く）
- turn C（C になる）
しかし、残念ながら「turn to be C」という語法はありません。
出題者の意図としては、おそらく、
turn out (to be) C （C だと判明する、分かる）
と引っかけようとしたのでしょう。つまり、
prove (to be) C
= turn out (to be) C
なのです。意味も語法も同じで、to be が省略できるという点も同じです。turn out (to be) C も超重要なので絶対に覚えてください。
ただし、そんな出題者の意図は、残念ながらこの問題を間違えた受験生には伝わらなかったでしょう(笑) その意図に気づけるのは、prove (to be) C = turn out (to be) C であることを知っている人だけです。
