【センター対策】不要文削除問題を解くコツ

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それぞれ2分を目標に解いてみてください。

2018年問1

問題

解答・解説

解答:不要文=②

トピック】新しい環境ではカルチャーショックや不安を感じることがあるかもしれない
結論】しかし、実際は他の生徒も同じような不安を感じていた

トピック内の culture shockanxiety言い換えになっていることに注目してください。トピックと結論を見比べると、その間には「カルチャーショックや不安の具体例」が来そうだと予想できるのではないでしょうか。

下線部①は、「彼の方言のせいで周りの人が誤解することがあった」という内容です。どちらかと言うとこれは「カルチャーショック」ですが、言葉が通じなければ当然「不安」にもつながりますよね。これが1つ目の具体例です。

下線部②は、「彼は一人っ子だったので、両親がひどく心配していた」という内容です。カルチャーショックや不安には全く関係ないので、これが不要文です。

下線部③は、「クラスのみんなが自分の知らないことをたくさん知っていた」という内容です。これも不安に感じることですので、具体例の2つ目ということになります。also は地味ですが、追加・並列を表す大事なディスコースマーカーです。下線①が「1つ目の不安」、この下線③が「2つ目の不安」ですので、2つの不安がきれいに並列されていますね。

下線部④は、③の話の続きで、「(みんなが自分の知らないことをたくさん知っていたので)自分はすごく遅れているのではないかと心配していた」という内容です。afraid が anxiety の言い換えになっていることに注目してください。これも不安に関係している話ですので、正しいつながりになっています。

そして、念のためにもう一度結論を見ると、「しかし、実際は他の生徒も同じ不安を感じていた」ということで、ちょっとしたオチになっています。下線部②を除けば、全体として一つのまとまりのある話になっていることが分かるでしょう。

2016年問1

問題

解答・解説

解答:不要文=①

トピック】日本の生徒は今日、実用的な活動を通して科学を学んでいる
結論】この新しい方法によって、生徒が科学により興味を持つようになることが期待されている

トピック内の practical activitiesactual experience と言い換えになっています。「日本の生徒は実用的な活動により多く従事している」「実際の経験を通じて科学の原理を学んでいる」ということは、要約すると「実用的な活動を通して科学を学んでいる」と言えるでしょう。

結論にある this method とは、そのトピック「実用的な活動を通して科学を学ぶこと」を指しているだろうとなんとなく予想できます。そして、トピックと結論の間には、その「実用的な活動の具体例」が来ると予想できるでしょう。

下線部①は、「日本の生徒たちは、世界の他の生徒と比べて科学がよくできる」という内容です。「実用的な活動」の具体例にはなっていません。よってこれが不要文です。

下線部②は、「日本の生徒たちは、日常のもので電気モーターを作る」という内容です。「実用的な活動」の具体例になっています(具体例1)

下線部③は、「日本の生徒たちは、塩と氷でアイスを作る」という内容です。これも「実用的な活動」の具体例になっています(具体例2)

下線部④は、「日本の生徒たちは、その新しい勉強スタイルが、楽しくて教育的なだけでなく『実用的』なので、それが好きだと言っている」という内容で、具体例1と2を受けたまとめになっています。the new studying style とは、トピックの「実用的な活動を通して科学を学ぶこと」を指していますが、具体例1と2を指していると考えてもよいでしょう。いずれにしても、②⇒③⇒④は自然なつながりです。

最後にもう一度結論を見ると、this new method とあり、これは④の the new studying style を言い換えたものです。きれいな言い換えになっているので、④は必要な文だということを確認できますね。

2019年問1

問題

解答・解説

解答:不要文=①

トピック】空を飛んでいるとき、地上に巨大な矢が見える。昔、パイロットはその矢を必要としていた。
結論】今では他のナビ方法があるが、いまだにその矢に頼っているパイロットもいる

なかなかクセのある問題で、苦戦した受験生が多かったと思います。トピックは、「空を飛んでいるとき、地上に巨大な矢が見える。以前は、パイロットがその矢を必要した」という内容です。これはなかなか唐突な話で、何を言いたいのかすぐにはピンと来ないかもしれません。

しかし、結論の中にこれを読み解く大きなヒントがあります。それは「今では他のナビ方法がある」いう部分で、つまりその巨大な矢とは、昔のパイロットがナビ方法として使っていたものだということが分かります。よって、トピックと結論の間には、「昔のパイロットが、いかにその矢をナビとして使っていたのか」という具体的説明があるのではないかと予想できるでしょう。

下線部①は、「その矢は非常に成功していると見なされたので、太平洋に浮かべることを提案した人もいた」という内容です。わけが分からない話で、ナビ方法にも全く関係ないので、これが不要文です。しかし、「ナビ方法」がトピックだと分かっていない状態だと、これが不要と判断するのは難しかったでしょう。

下線部②は、「パイロットはその矢を、フライトのときのガイドとして使った」という内容です。「ガイド」とは「道しるべ、案内標識」という意味ですので、「ナビ方法」の具体的説明と考えることができます。

下線部③は、「16km毎に、パイロットは21mの矢印を一つ進んだ」という内容です。これは、この矢印は一つの長さが21mで、それが16km毎に配置されているということを意味しています。パイロットは、矢印を一つ進む度に「あぁ、これで16km進んだんだな」ということを上空から判断できるというわけです。正直、この話は分かりにくいので、なんとなく「21mを16kmと換算した」くらいに読み取れれば十分です。いずれにしてもこの内容は、②の内容をさらに具体化して、「どのように矢印を道しるべとして使っていたのか」ということを述べているので、②⇒③は自然なつながりと言えます。

下線部④は、「中央に回転する光が一つと、両端に光が一つずつあったので、その矢印は夜でも見えた」という内容です。これもよく分からない話ではありますが、もし矢印に光がついていて夜に見えたら、それはパイロットの目印になりますね。よってこれも「ナビ方法」の説明と考えることができます。ちなみに、この巨大な矢印の話については、下記のサイトで詳しく解説されているので、興味のある方は読んでみてください。
アメリカ全土に点在する巨大な矢印。この正体はいったい?(外部サイト)

まとめ

いかがだったでしょうか。この問題には慣れが必要ですので、上の問題ができなかった人や、解くのに時間がかかり過ぎてしまった人も悲観せず、この記事でお伝えしているコツを見返しながら、なるべく多くの過去問に触れてください。最初のうちは時間無制限でやっても構いません。そのうちにだんだんとできるようになっていきますので、自信を持って取り組んでください。

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